『年暮る』のような2014/02/09 00:18

『年暮る』のような
雪の夜に、フラッシュを焚いて街の写真を撮ると、東山魁夷の『年暮る』のような画になるということを発見した。

フラッシュが届いている範囲は、撮った写真に記録された、感度:ISO800、絞り:F3.9という値と、コンパクトカメラのフラッシュの標準的な光量:GN値:約10から、10/3.9*√(800/100)で、約7mと計算できた。つまり、大小の光っている点は、約7mの範囲にあった雪粒であると推定される。

これは、昼間に標準的な視力のひとが雪粒を視認できる距離にほぼ等しい。雪粒の大きさは数ミリで、5m先の約1.5mm切れたランドルト環を見分けられる視力が1.0であるからだ。
この写真の雪がほどよい感じに見えるのは、こうした理由だろう。

コメント

_ (未記入) ― 2014/02/09 08:11

あ~、凄いですっ。『理科学の真髄』を感じます。最近非常勤で中学の講師に入っているのですが、昨今の子供達にこの話の「面白さ」を体感させ切れない歯がゆさを痛感します。『そして理科学は疑問と情緒の延長線上に存在する』、ということを。。。私ももそっと勉強しますっ。

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