『年暮る』のような2014/02/09 00:18

『年暮る』のような
雪の夜に、フラッシュを焚いて街の写真を撮ると、東山魁夷の『年暮る』のような画になるということを発見した。

フラッシュが届いている範囲は、撮った写真に記録された、感度:ISO800、絞り:F3.9という値と、コンパクトカメラのフラッシュの標準的な光量:GN値:約10から、10/3.9*√(800/100)で、約7mと計算できた。つまり、大小の光っている点は、約7mの範囲にあった雪粒であると推定される。

これは、昼間に標準的な視力のひとが雪粒を視認できる距離にほぼ等しい。雪粒の大きさは数ミリで、5m先の約1.5mm切れたランドルト環を見分けられる視力が1.0であるからだ。
この写真の雪がほどよい感じに見えるのは、こうした理由だろう。

2014年関東甲信大雪2014/02/19 22:15

関東甲信が2回の大雪にみまわれたこの2週間に、東京と八ヶ岳山麓を3回往復した。

通行止めにも巻き込まれ、大月市の避難所(大月市総合福祉センター)で、市民のかたなどにお世話になった。ありがとうございました。

大月では、菓子製造販売のシャトレーゼが、配送できなくなったケーキなどを無償配布し、笑顔になっているひとも多かった。

避難所になった大月市総合福祉センターに、折り鶴の校章が貼ってあった。ん?と一瞬首をひねったが、10年以上前、都留(つる)市周辺で折り鶴の意匠を調べたことを思い出した。山梨県立都留高校は、都留市にではなく大月市にあり、折り鶴の校章なのである。右側の写真は1998年に撮ったものだ。(この情況でも「折り鶴コレクション」をしていたわたしである)
都留高校の校章

山梨放送ラジオ、NHKラジオ甲府放送局は、ずっと聴いていたわけではないが、残念ながら、ほとんど役にたたなかった。山梨日日新聞のサイトが、情報を随時更新していて役にたった。ただし、県道・市道の情報は薄く、それらは各自治体のサイトを見ることになる(たとえば、山梨県道路規制情報)。後知恵になるが、今回の大雪は、特番を組むレベルの気象災害だった(現在進行中でもある)ので、同じ情報のループでもよいので、地域ラジオは、これらを読み上げてほしかった。

北杜市の山荘の積雪は、前の週もかなりだったが、今回は前代未聞だった。家の前の市道(以前の村道)まで除雪がしてあったので助かったが、雪かきスコップがひとつ壊れてしまった。野辺山観測所の積雪も初めて見る嵩である。

北杜市大泉町の積雪

野辺山観測所の積雪