イベント月間と夏の終わり2013/08/30 23:10

8月の週末は折り紙に関係するイベントが続いていたが、すべて終了した。ただ、なんだかんだで折り紙に関連する忙しさは続いている。来年の国際会議の準備をたばねているNさんには比ぶべくもないけれど。ちなみに、会議のシンボルマークのデザインは、わたしが担当。

16日-18日の折紙探偵団コンベンションでは、講習2コマと、講義1コマを行った。妻が製作してオークションに出品した「ステンドグラス15cmおりがみケース」は、アン・ラヴィンさんが競り落とした。わたし自身も、オークションで多数入札。招待者のロバート・ラングさんの講演やニコラス・エンケリスさんの展示も充実していて、たのしい3日間だった。引き続き、19日は、第6回折り紙の著作権に関する国際会議に参加。
15cmおりがみ用紙ケース

24日の天文台の特別公開では、折り紙電波望遠鏡-その5-他を講習。
折り紙電波望遠鏡その5

イベントが終了し、先日は、ひさしぶりにまるまる一日休養日にして、高原を散歩し、映画と花火を観てきた。映画は宮崎駿監督の『風立ちぬ』。舞台のひとつになった富士見高原療養所(現・富士見高原病院)から最も近い(たぶん)岡谷の映画館で観た。たまたまだけれど。鯖の骨と計算尺と高原の風が主役の映画。ずっと以前、父から計算尺を貰ったことを思い出した。計算尺は美しい道具だ。身内に結核を患ったことのあるひとがいるので、70年前なら死病だ、なんてことも考えていた。主人公のモデルである天才エンジニア・堀越二郎さんが、群馬県藤岡の出身だということをwebで知って、同郷の関孝和の遠い係累かもしれない、などとも。
諏訪湖の花火

ここ数日は、タイガースの負けかたにがっくり。

今日30日は、昨晩移動して東京で仕事。朝、玄関を開けてまだまだ強い陽射しに目を伏せたが、以前よりはしのぎやすくなっている。三鷹の天文台キャンパスは2週間ぶりで、木々に埋もれたキャンパスの蝉時雨の主役が、ミンミンゼミやアブラゼミからツクツクボウシに変わっていた。北米やヨーロッパ(地中海沿岸以外)には蝉が少ないので、そうした土地から夏の日本に来たひとたちは、蝉の声を珍しがる。以前から訊いてみたいと思っているのは、ツクツクボウシがどう聞こえるのか。鳴き終わりのところが、アニメーションの「ウッディー・ウッドペッカー」とそっくりだよね? とか。ツクツクボウシと言えば、つぎの俳句はすばらしい。

よし分かった君はつくつく法師である 池田澄子