ダイマクションマップのようなものなど2013/03/20 15:30

Science April2009
直径30ナノメートルのねじれ十二面体
風邪をひいた。熱は下がったが、まだ咳がのこっている。昨晩と一昨晩は、ぜいぜいと息をしながら、直径30ナノメートル(約3万分の1ミリメートル)のねじれ十二面体(ヒトライノウイルス:CG:『Science』April 2009 表紙)が身体の中で跳ね回っている、というイメージが浮かんでいた。うるさい。

二枚組立方八面体
ダイマクションマップのようなもの
二枚組の、面に継ぎ目のない立方八面体ができたので、世界地図を描いてみた。フラーのダイマクションマップのようなものである。インド亜大陸と正三角形の対応がとてもよい。カナダの北部のフィヨルドなど、かなり適当。黒海とカスピ海も描き忘れた。

フキノトウ
フキノトウ
フキノトウを見かけた(写真は雄株)。集まっている蕾の形状が全体の形状に似ていて、ちょっとフラクタルっぽい。しかし、繰り返し数が二段階しかないので、近似的なフラクタルと呼ぶのも、ちょっとためらわれる。また、ひとまとまり内の花(ちいさい丸)の数は、全体に対するまとまりの数よりはるかに多い。

ステンドグラス・「木」の展開図 ほか2013/03/26 20:43

某月某日 「惚れたが悪いか」
TVでディズニーの『美女と野獣』をやっていた。敵役・ガストン君が、『お伽草子』(太宰治)『カチカチ山』の狸を彷彿とさせた。「曰く、惚れたが悪いか」。

某月某日 ステンドグラス・「木」の展開図
ステンドグラス・「木」の展開図
少し前に妻が、折り紙作品「木」の展開図を使ったステンドグラスを製作した。(前川淳デザイン、前川純子(すみこ)配色・製作) 平坦折りにおける「二色定理」(平坦に折り畳める折り目で区切られた領域は、二色で塗り分けが可能である)が美しい。

某月某日 ツイン・マジックスネークス
ツイン・マジックスネークス
高速道路のパーキングエリアのカプセルトイ(ガチャガチャ)に、マジックスネーク(ルービックスネーク)の小さいものがあった。これをふたつ組み合わせることをやってみたかったので、試してみた。一番のお気に入りは、写真上の二重螺旋状にからまったカプセルである。他に、正八面体対称・正四面体対称のもの(写真下)などもできる。

某月某日 『確固たる曖昧さ』
『数学小説 確固たる曖昧さ』(ガウラヴ ・スリ&ハートシュ・シンバル著 東江一紀訳)を読んだ。挿入される数学者の手記のいくつかはつくりもの感が強かったが、数学の内容があって、かつ小説になっているという、珍しい本だった。確実性とはなにかに悩む青年が瑞々しい。なお、ふりがなの誤植というのは珍しいが、旗幟に「きい」とあり、「きし」というのは広まった誤用なのかと思ったけれど、「きい」が単純な誤植だった。

某月某日 折紙探偵団関西コンベンション
二日間、折紙探偵団関西コンベンションに参加した。「チェッカーキューブ」と「ウールマークユニット」の講習他。ゲストのハインツ・シュトローブルさんともうすこし話をしたかったけれど、あまり時間は取れなかった。東京の桜は満開だったけれど、関西は咲き始めだった。
一日目の夜、数人で入った焼き肉屋さんで、箸袋でつくった風車を排気装置で回すという遊びに熱中し「子供ぽい」と言われた。「子供ぽい」と言えば、英語のchildishは「幼稚な」で、childlikeは「子供らしい」と、-ishはマイナス、-likeはプラスイメージという使い分けがあるらしい。origami-likeは簡潔な造形、origamishは、薄っぺらな造形といったことになるのかもしれない。