『時の地図』 ― 2013/02/03 13:57
折りヅルの折り目を広げて、どういう手順で作られたのか探る人のように、ウエルズもいまの自分が形成された瞬間を分解し、製造過程で付け加えられた部品を見つける方法を知っている。実際、なにかができあがるまでの節目節目を記録した樹系図をたどるのが昔から好きで、気が向くとよくやっている。
折り紙モデルを、工程の連鎖として見ているわけだが、折り紙マニアは、むしろそれを、一瞥可能な全体構造として見ることのほうが多い。そこではプロセス(≒時間)が捨象されるのである。
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