『和算の問題から得られた折り紙の命題』の誤記2012/10/25 22:20

昨年、『折り紙の科学』(Vol.1 No.1 2011)に投稿した『和算の問題から得られた折り紙の命題』に、以下の誤りがあった。

誤:杉妻村大字田沢 丹治徳次郎
正:杉妻村大字黒岩 中村熊治郎
また、「徳次郎の算額定理」と通称したが、これは「熊治郎の算額定理」に訂正する。

この件に関しては、一年ほど前に五輪教一さんからも、出題者の名前が違うかもしれませんという旨の指摘を受けていたのだが、先日、現地で復元された(1966年:元は1893年)算額を見て、誤りが確認できた。(写真)
黒岩虚空蔵堂の算額(部分)

誤ったのは、参照した『福島の算額』(福島県和算研究保存会 1989)を読み損ねていたためである(写真)。
『福島の算額』から

問題の後に書いてある名前を出題者と思っていたのだが、問題の前にある名前が出題者なのであった。中村熊治郎の場合は、ちょうどページの切れ目なので、余計に間違いやすくなっていた。なお、同書には、前の前のページに、「この算額は、各々、出題者は出題番号の前に名を提示していることに要注意」とも書いてあるので、わたしの不注意以外のなにものでない。

黒岩虚空蔵堂は、阿武隈川河岸にある名所で、川面がきらきらと陽光に輝き、気持ちのよいところだった。
黒岩虚空蔵堂

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策:このブログの作者は?(漢字。姓名の間に空白なし)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://origami.asablo.jp/blog/2012/10/25/6612380/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。