図形としての文字2012/05/23 22:48

図形としての文字
コンピュータの一時フォルダを整理していたら、カタカナをグラフで分類した表がでてきた。(図上)3ヶ月ぐらい前のものである。

なんでこんなことを考えていたかというと、要は、ただなんとなくなのだが、「オ、テ、ロ、ホは孤独だ」「タは書体によって分類が難しい」というのが、その時の感想だったと記憶する。

文字を長時間注視していると、それが異様な図形に見えてくる心理現象を「文字のゲシュタルト崩壊」というが、文字というのは要するに図形なので、ぎっしり並んだ変な図形群に、音や意味を読み取ることのほうが、そもそも奇妙なことのような気がしないでもない。

ちなみにわたしは、「回」「因」「囲」といった字に、「文字のゲシュタルト崩壊」に近いものを感じることがある。原因ははっきりしていて、これらが折り紙作品の展開図に見えるためだ。じっさい、書体にもよるが、国がまえの漢字は、ディープな折紙者なら、みな展開図に見えるはずである(と断言してみる)。平坦条件を満たしていない折り目が多いのがひっっかるけれど。(図下)