摺紙成禽術(?)など ― 2011/10/25 22:47
ということで、この二週間から、話題をいくつか。
◇『諸怪志異 第三集 燕見鬼編』(諸星大二郎著)に、紙を畳んで鳥をつくり、それを生きた鳥のように飛ばすというシーンがでてきた(写真)。『宇治拾遺物語』にある安倍晴明のエピソードに似ている。剪紙成兵術という仙術があるけれど、これは、さしづめ、「摺紙成禽術」である。
◇故マーティン・ガードナーの誕生日に、「マーティン・ガードナーの生涯を祝う会」という集まりに参加した。遊戯数学好きの会合である。スリンキー(階段を降りるバネ玩具)を伸ばした状態で落下させるとどうなるか、という話題が面白かった。「スリンキー 落下」で検索するといくつかヒットする。重心は自由落下だと思うが、バネが縮むまで下部が停まって見える不思議な動きになる。
◇甲府の病院で放射性物質テクネチウム99mの過剰使用が問題になったが、先日、こんな話を聞いた。テクネチウム99mを使った検査をして帰宅すると、線量計が振りきれた、というのである。この話も世田谷のラジウムも、線量計を持つひとが多くなったからこそと言える。「そういう時代になったのである」という思いがある。なお、テクネチウム99mは、生体にとどまることはなく、半減期も6時間余とのことだ。半減期6時間余ということは、3日間で約4000分の1になるという計算である。
丸石神その32 -再利用- ― 2011/10/25 22:54
『丸石神』(丸石調査グループ編 1980)にも、道祖神石像の頭が丸石になっている写真があり、中沢厚さんが「二基の四神像はいずれも頭部欠落で、代わりに丸石が四つちょこなんと乗って頭の役目を果たしています。そんなユーモラスな趣向は甲州ならではというべきでしょう」と記しているが、村山西割の石仏は、大きさが等身大のこともあって、ノッペラボーという感じが強く、彫刻造形的に、かなり奇妙な味わいになっている。
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