四角の中の五角2011/02/07 21:47

四角の中の五角
 以前、『堀内正和 アトリエのない彫刻家』展(ギャラリーTOM 2006)で、『四角の中の五角』と題された彫刻作品の雛形をみた。四角錐を切断し、その切断面を正五角形にしたものだ。ありそうでなかった(すくなくともわたしは、ほかで見たことがない)もので、「さすが堀内さん」と思ったのだが、細かい比率を確認しないままになっていた。ふと思い出して、計算してみたところ、以下だった。

 四角錐は、側面が正三角形のもの(つまり正八面体を半分にしたもの)である。
 底面と切断面の二面角は、tanθ=1/φ(φは黄金比)となるθ(約31.7度)である。

 四角錐が「素直な」比率だったのは、ちょっと予想外だった。

コメント

_ しお ― 2011/02/08 15:32

実質的に「2 辺の長さが等しい」という条件から,切り口が正 5 角形になることが導かれる!(底面の切り口の辺と,もう 1 辺[正三角形の切り口の辺はすべて同じ長さとして設定]の長さが等しいとして計算してみました)
これはものすごくキレイな図形ですね.この形で √5 の系列が現れるとは.

どうやって見つけたのでしょう? 結果の鮮やかさだけでなく,そちらも気になります.

_ maekawa ― 2011/02/08 22:17

まったくの推測ですが「正四面体(三角錐)で正方形の切り口ができるので、四角錐で正五角形ができるのではないか」という発想だったのでは、と。

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