丸石神その292010/12/12 14:48

丸石神その29
 先週末、韮崎市本町三丁目の姫宮神社境内で見つけた立派な丸石神である。正確な年代は不明だが、幕末のもので、別の場所から遷座したものと思われる。

 同神社境内には、穴の空いた石もある。台座の銘によると、鏡石という名で、宝暦七年九月(1758年)に造られたものだ。韮崎市のサイトによると、富士講(富士山信仰)の信者によるものだ。境内は釜無川の河岸の高台で、富士山もよく見える。だが、不思議なことに、穴の方向は富士山からはわずかにずれている。創立時から動いてしまったのかもしれない。現在も、やや斜めからなら、穴を通して富士山を見ることは可能だが、隣接する墓地の塀に裾野が遮られたかたちになる。