『秘傳萬尾亀折形』2010/02/27 01:19

『秘傳萬尾亀折形』
 先日、リクエストがあって、まあまあ折りやすい海亀をつくった。この作品は、本質的には、直角二等辺三角形からできている。ということで、その図形的特徴を生かして、『本格折り紙√2』に掲載した、白銀長方形による、半分半分に縮小していく親亀・子亀・孫亀...の、海亀版をつくってみた。『千羽鶴折形』(1797)のつなぎ折り手法で、一枚の紙に切れ込みをいれて折ってみたのだが、これがなかなかよい。四世代目以降は細かいので、同じ大きさにしたが、原理的には、どこまでも小さくすることができる。

 直角二等辺三角形は、正方形より扱いやすい面もある。この亀で、『千羽鶴折形』のような、「繋ぎ亀」のバリエーションを考えるのは面白そうだ。名付けて、『萬尾亀折形』。見れば、「親亀・子亀...」も『千羽』の『鳴子』に似ている。一万匹は無理だが、とりあえず、『千羽』所収の『八橋』を試した。「とりあえず」といっても、『鳴子』とあわせて折るのに小一時間かかったわけで、いま、こんな時間になっている。ふう。
 なぜ、『八橋』にしたかというと、『千羽』で、完成図と切り込み図の対応がつかず、原理的に解けないパズルの問題になっている作品だからである。鶴ではそうなのだが、亀の場合、直角二等辺三角形の特徴により、じつにすっきりできるのだ。

「一筆描き九辺体」と「四角い七曜」2010/02/27 23:34

「一筆九辺体」と「四角い七曜」
 最近の「発見」を、ちょっと、アート風にしてみた。
 「四角い七曜」は、家紋の「七曜」の立方体版なので、この名前にした。こんなかたちになることは理解はしていたが、じっさいにつくってみると新鮮だった。騙し絵のようで騙し絵ではない。どこまでも拡張ができ、立方体の1辺を1とすれば、√3の厚みの凸凹の板になる。