針金細工-つづきの2- ― 2010/02/14 18:51
折り紙は「高次元化した一筆書き」と言えるので、一筆書きの針金細工は、逆に「折り紙的」と言えなくもない。土星のようなかたち(写真左上)や、カタバミ(写真中上)などもやってみたが、まずは、純粋に幾何学的な造形がたのしい。
そもそも、この突然の熱中には、『穴の開いた包み紙を閉じる 』以降、『自己補対(?!)八面体』や、『付箋ピラミッド』など、正八面体がいま一番のお気に入りのかたちであることが、ベースになっている。
「いま一番のお気に入りのかたち」って、わけがわからないけれど、正八面体の、立方体より単純とも言える側面が、まだまだ汲み尽くされていない感じが気になっているのだ。
この、かたちが単純であるとの印象は、面の数(8)、辺の数(12)、頂点の数(6)、そして、頂点に集まる辺と面の数(4)のいずれもが、偶数であることからくる。いろいろと扱いやすいのである。正八面体は、数ある多面体のなかでも最も「割り切りやすい」多面体なのではないか。
写真右上のように、針金細工の正八面体に球を閉じ込めると、キャスターになる。これは、けっこう面白い。また、辺を円弧化してみたり、線の交差を許すとどうなるかも試行した。工芸品的には、コマ(写真左下)、撹拌棒(写真中下)、カード立て(写真右下:鈴をいれてみた)などになりそうだ。宝飾などで、すでに使われているパターンだと思うけれど。
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