日食など2009/07/25 15:42

日食
 22日の日食は、野辺山宇宙電波観測所・太陽電波観測所でも、抽選による約100名の参加者を集めた観測イベントがあった。あいにくの天候で残念だったが、中国の武漢と硫黄島の皆既日食中継画像、曇りでも見える電波画像などをみなで見つめた。
 硫黄島の映像は、その場所だけが暗く、すこし離れた部分に陽が射しているので、水平線近くの雲がぐるりと明るい「360度全方向の夕焼け」がわかった。じっさいに体験したひとによると、月の巨大な影がゆっくりと移動をする、スケールの大きい感覚があるという。
 それにしても、太陽と月の見かけの大きさがほぼ同じというのは、「The 偶然」というような偶然である。

 23日には、はるかに継ぐ開口合成用電波天文衛星ASTORO-Gの技術的課題の多さを、関係者から雑談でうかがう機会があった。
 はるかと言えば、先日、はるかの基本構造の設計や三浦折りで著名な、三浦公亮さんのミニインタビューのインタビュアー を務めた。4月から日本折紙学会の顧問になっていただき、機関誌に記事を載せるためである。「2足のわらじはいいよ」という話が、個人的には一番ぐっときてしまった。