『天使と悪魔』とアンビグラム ― 2009/05/30 11:06
これは、『ダ・ヴィンチ コード』より面白いというか、よくできているのではないか。じっさいそんな声も多い。CERN(欧州原子核研究機構)の加速器の描写なども、反粒子の大量トラップを除けば(それが肝なのだけれど)、もっともらしいのじゃないだろうか。原作に、図像学的な蘊蓄が満載なのも想像できた。いまさらだけれど、読んでみよう。
反転させても読めるなどの対称性を持ったカリグラフィ(書のアート)・アンビグラムが重要な小道具になっているのも、にくい演出だった。名著『ゲーデル エッシャー バッハ』(R. ホフスタッター著 野崎昭弘、はやしはじめ、柳瀬尚紀 訳)で知られるようになったものである。まったく気がつかなかったが、主人公の図像学者・ラングドンの名もアンビグラフィスト(というのかな?)のジョン・ラングドンさんの名前からとったものだという。
図は、『ゲーデル エッシャー バッハ』を読んだときにつくった、わたしのアンビグラム的署名。「J MAEKAWA」と読めるよね。
コメント
_ さいこ ― 2009/05/30 14:48
_ maekawa ― 2009/05/30 21:56
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「天使と悪魔」は「ダヴィンチ・コード」が話題になっていた頃、図書館で借りて読みました。「ダヴィンチ・コード」は予約が130人待ちぐらいだったのですが、こちらはすんなり借りられました。主人公の名前がロバート・ラングさんに似ているところがいですよね。