折紙工学に関する調査研究分科会2009/05/30 11:04

 もう2週間も前になるが、前々回発表させていただいた、「RC235 計算力学援用による折紙工学の推進とその応用に関する調査研究分科会」という長い名前の集まりに参加した。

 講演者と演題は、趙希禄さん(東京工業大学 特別研究員)「反転螺旋型円筒折紙構造- 大きく伸びたエネルギー吸収量」、五島庸さん(城山工業)「トラスコアパネル実用化のための生産技術開発」、川村みゆきさん(折紙作家)「やわらかユニット」、川口健一さん(東京大学)「膜構造と折り紙」というものだった。

 どれもとても興味深かったが、趙さんのものをちょっと紹介。これは、この会のチェアマンでもある東京工業大学の萩原一郎さんが中心になって進めている研究の一環で、車のサイドメンバー(車の骨格で、進行方向に線状のもの)に、衝突時の衝撃吸収のために、きれいにつぶれる折り目をいれた柱状の構造物を使うというものである。趙さんの研究は、そこに五角形の構造を使うことで、エネルギー吸収量をあげることに成功したという内容だった。さらに多角形の辺の数をあげれば、吸収量はあがるのかもしれないが、「ピュタゴラス派」(?)としては、五角形というのが「おおっ」であった。

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