アイコンとしての折り紙飛行機 ― 2009/04/18 02:34
折り紙飛行機の歴史は、薮の中、というか雲の中だが、それがアイコンとして定着しているのは面白い。最もよくある象徴性は、「Air Mail」だ。わたしの持っている、「Air Mail」用のスタンプにも折り紙飛行機が描かれている。というか、そういうものを選んで買ったのだが、折り紙作品として、そのような象徴記号として使われるモデルは、ほかに、折鶴、パハリータ(小鳥)、兜ぐらいではないだろうか、と思う。
Macのメールソフトウェアでは、送信済みのアイコンが折り紙飛行機で、下書きは、折りかけの飛行機だ。
フランスでは、郵便ポスト(黄色い!)にも、それらしきものが描かれていたし、ずばりそれをデザインに配した、情報・物流関係会社ポスターもあった。写真は、「おおこれはよいアングルだ」と、それを同時に撮ったもの。そしてなにより、フランスから来た手紙のスタンプにもそれが描かれていた。
ほかに、折り紙飛行機には、「ある種の自由」といった象徴性もある。奈良教育大のポスターなどがそれだ。
コメント
_ ノブ ― 2009/04/21 17:12
_ maekawa ― 2009/04/22 22:25
また、紙飛行機というと、わたしなどは、第一に折り紙飛行機のことを思い浮かべますが、一般には、紙でつくった飛行機、つまりペーパークラフトの模型飛行機(『子供の科学』に載っていたものなど)のことも指します。
ペーパークラフト飛行機よりも、折り紙飛行機のほうが古く、それらの中には、飛行機という概念と無関係のものがある可能性がなくもなくもなくもない、なんて思っています。
投扇興は、たしかに、紙飛行機に通じるものがあるかもしれません。先日来からハマっている大田南畝の随筆にも、詳細が載っていました。
『猿の惑星』のお猿さんが紙飛行機を見て驚くというシーンは忘れ難いですね。『をる』のエッセイにも書いたことがありますが、あれを初めて観たとき、小学生のわたしは、「これだけ文明を発展させれば、お猿さんだって、紙飛行機ぐらい思いつくんじゃないの」と思いました。しかし、あとで考えると、発明から1世紀しか経っていない飛行機なるものが当たり前になっている者の感覚なんだ、と思いいたりました。
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wikipediaでは1909年とか1930年とか記述がありますね。
でも模型飛行機は1871年に完成されたそうですので
ひょっとするとライト兄弟よりも前にできた可能性も・・・
芸者遊びで扇子を投げるのがあるけど
ハイ、あれは関係ありませんね。
英語版wikipediaに載っている
紙飛行機はたぶん飛ばないと思います。
映画「猿の惑星」の紙飛行機のシーンは
とても印象的でした。
http://en.wikipedia.org/wiki/Paper_plane
http://ja.wikipedia.org/wiki/紙飛行機
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルフォンス・ペノー