疑似円筒凹多面体2008/10/25 11:28

ダイヤカット缶
 アサヒ飲料の新製品「WONDA THE BLACK」(写真左)が多面体缶になっている。同種の多面体缶では、キリンビールの「キリンチューハイ 氷結」と、キリンビバレッジの「FIRE 挽きたて 微糖」(写真中)がよく見るもので、ほかに、パターンが缶の下部のみにある、コカ・コーラナショナルビバレッジの「GEOGIA EUROPIAN 微糖 じっくり焙煎」(写真右)がある。
 「WONDA」は、多面体を構成する三角形が、合同の繰り返しではないのが特徴的だ。「FIRE」などのパターンを「ダイヤカット缶」と呼ぶのにたいして、「ブリリアントカット缶」と呼ぶらしい。
 これらの多面体缶は、中身のメーカーはまちまちだが、缶はすべて東洋製罐という会社によるものである。そしてこれは、三浦公亮さんのPCCP(疑似円筒凹多面体)シェルという研究が基礎になっている。三浦先生は、以下のようなことをおっしゃっていた。
 「工学的には強度を保ちつつ材料を減らせることに意味があるのだけれど、じっさいの製造では、機械の問題などもあって、板の厚さは変わっていないんだよね。デザインの面白さが主になっているんだ。意外な使われ方だね」

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