「可動菱形十二面体」 ― 2008/05/27 01:12
「平行六面体」他 ― 2008/05/27 01:13
写真左上は立方体にも見えるが、平行六面体である。1対2√2の長方形1枚によるもので、中を開くと植物っぽいところもチャームポイント。
◇写真下:「賽は分けられたーその2」
二枚組の立方体。1対√2の長方形を生かしきっているとは言えないところと、組んだ時に、ふたつの立体の間にわずかに空洞ができるのがちょっと惜しい。題名は、言うまでもないかもしれないが、カエサル(シーザー)の台詞「賽は投げられた」から。
「凝った折りかたによるただの箱」他 ― 2008/05/27 01:15
以前の「なまなり立方体」(立方体になりかけという意味)の用紙形は正方形だったが、これは、1対√2の長方形1枚によるもの。表裏同等モデルになっているので、裏表の色の違う紙で折っても面白い。
◇写真右上:「家」
以前つくったものと同じかたちだが、きれいにまとめる構造と工程を思いついた。これも1対√2の長方形から。相応しい用紙は不動産のチラシだ。
◇写真左下:「立方升」
1対√2の長方形から、予定調和といってよい構造でできた立方体の升。こうした幾何作品があまりにきれいにまとまった場合、こんな明快なものは、誰かが既にやっているのでは、と思ってしまう。逆に言えば、「真理」を見つけたような、「定理」を発見したような喜びが大きい。ここ一週間、動物の新作などもつくったのだが、こうした「発見的モデル」のほうがうれしいかも。
◇写真中下:「水車立方体」
1対√2の長方形の2枚組。名前は、水車の「水輪」(みずわ)のようなので。
◇写真右下:「凝った折りかたによるただの箱」
できあがりのかたちはまさに「ただの箱」で、なんの面白みもないと言ってよい。しかし、構造や工程がきわめてパズル的で、幾何学的な調和が心地よい。
「折り紙作品は、できあがりの造形が、折らない鑑賞者にアピールして、初めて美術としての条件を満たす」という議論があり、一面もっともだとは思うが、この「ただの箱」は、そうしたことと対極にある「作品」とも言えるかも。
六甲颪に… ― 2008/05/27 01:22
多角形の硬貨 ― 2008/05/27 01:26
写真は、旧イギリス領時代のボルネオの正方形硬貨と、南太平洋ポリネシア・クック諸島の三角形硬貨。後者は現役の通貨だが、定幅図形になっていないので、これを使える自動販売機は難しいはずだ。自動販売機など不要の土地柄なのかもしれない。
正方形硬貨は折紙者のお守りとしてひとつ欲しいとも思ったが、ボルネオの硬貨は古いものなので、簡単には入手できないだろう。で、調べてみると、インドの現行5パイサ硬貨も正方形だった。インドには、六角形の20パイサ、八弁の花型の10パイサ硬貨などもある。
多角形と言えば、国立民族学博物館のマークにも七角形が使われていた。アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアの五大州と、太平洋、大西洋の二大洋を表したものだそうだが、作図に苦労したという話がここに載っている。そう、正七角形は難しい。
ウガンダの酒壷と多口瓶 ― 2008/05/27 01:37
以前、調布市郷土博物館で見た、奈良三彩多口瓶(たこうへい:平安時代。写真・中は実物で、右はレプリカ)も連想した。これは、四回の回転対称だが、面白いデザインであることは変らない。出土はきわめて稀で、東国では調布市上石原遺跡のみという。仏具とのことだが、このかたちにどんな意味があったのかが気になる。ストローを入れて酒を飲んでいたりして。
(書き込み時に「タンザニア」と書いたが、「ウガンダ」だったので訂正した)
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