正方形の菓子2008/04/20 11:19

「方寸」と「薄氷」
 写真左と中は、竹風堂(長野県小布施市)の「方寸」。栗の風味があるので、かつては「栗落雁」という名だったそうだが、原材料に栗を使っていない(赤えんどう豆)ので、近年、この名に変えたという。箱の正方形の絵は、端が折り返しになっていて、折り紙を思わせる。このような折り返しを、英語では、犬の耳に見立ててdog earというらしい。しおり代わりの本のページの折り込みなどである。
 写真右は、五郎丸屋(富山県小矢部市)の「薄氷」。正方形をふたつに割ったかたちを、氷に見立てている。鋭角部分の角度は約72度だ。タングラム(板並べ)遊びをやりたくなる。
 いずれも渋い日本茶にぴったりの菓子だ。月世界本舗(富山市)の「月世界」も、直方体がふたつ合わさって、上から見ると正方形の包みになっている。これは、偏愛と言ってよいほど好きな菓子なのだが、直方体が1対1対2になっておらず、1対0.8対2ぐらいなのが惜しいなあと、どうでもいいようなことをいつも思う。…と、書いていたら、食べたくなってきた。

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