日本応用数理学会とペンローズタイル2008/03/09 21:13

ペンローズタイルによる東京都
 折紙工学部会があるとの情報を得たので、日本応用数理学会に行ってきた。
 研究に「折り紙」というキーワードを持っている研究者と話をするのは、それだけでもよい機会だが、はからずも収穫だったのは、同会のプログラムにあった、小島定吉氏の「ポアンカレ予想について」という講演である。昨年の秋に放送された『NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~』も印象深い番組だったが、先端数学に関する一般向けの講演が聞けたというのは、うれしいプレゼントだった。高次元より3次元や4次元あたりが一番難しい(傾向がある)という話は、修辞的に使いたくなってしまう話だなあ。
 写真は、会とは関係はなく、会場の首都大学東京(旧 東京都立大学)にある、ペンローズタイル(非周期的タイル)で描いた東京都という、知るひとぞ知る装飾である。
 なお、折り紙の工学的応用に関する話題は、今月末にNHK教育のサイエンスZEROでとりあげられるとのことだ。