マンガ史上に輝く史跡2007/07/10 12:40

 下の「車文字物件」の近くには、マンガ史上、きわめて重要な史跡がふたつある。
 まずは、『ゲゲゲの鬼太郎』のねこ娘の住み処だ。『鬼太郎』の一エピソード・『ねこ娘とねずみ男』に記述された「調布の中華そば屋の隣りの神社の下」の神社とは、この神社のこと(八幡神社 調布市富士見町)なのである。なお、わたしが訪ねたときは、ねこ娘も猫もいなかった。
 そして、この中華そば屋こそが、つげ義春氏が「ラーメン屋の屋根の上で見た夢」と語った、あの『ねじ式』が生まれた場所なのである。
 このような聖地が自宅から徒歩20分のところにあるのは、たいへん誇らしい。
 ちなみに、わたしは、水木先生に一度だけ会ったことがある。3年前の「妖怪折り紙コンテスト」審査のときの役得である。舞い上がって、ツーショットの写真を撮ってもらうのを忘れて後悔していると、同道した西川誠司さんに「こんなにハイになっている前川さんは珍しい」と言われた。
 折り紙関連(?)で言えば、このとき、わたしは、かねてより疑問に思っていたことを訊いてみた。
 「おりたたみ入道という妖怪は、伝承や出典があるものですか。水木先生の考えたものですか」
 アシスタントさんは即答した。「水木の考えたものです」
 どこかに伝承があれば、詳細に調査して『折紙散歩』(『折紙探偵団マガジン』連載中)のネタにしようと思っていたのに。

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